MATERIAL & METHOD素材と手法

持続可能であること

持続可能という言葉の定義は、次世代のニーズを犠牲にすることなく、現在の私たちのニーズを満たすということであり、素材開発と製造の際に、土壌、大気、水に悪影響を与えないということです。我々が商品の素材として使用するコットンと、ヘンプは、農薬を使用せず栽培されたことを条件としています。

完璧な持続可能なものなどはこの世に存在していません。私たちのいる環境システムには衰退作用が働いており、最終的にはすべてが無にむかっていくようになっています。農産物は、土に還った有機物質をたっぷり吸収して育ちます。有機農法で生産された場合、品質や生産量の低下をもたらすことなく、持続的に収穫することができます。正に我々が素材を選択する際に条件としており、是非すべてのシステムがそうなっていけばいいと願っています。

オーガニック

ここ数年、オーガニックという言葉は複数の意味を帯びるようになってきました。大地から生え育つもの全ては何でもオーガニックと言うことができます。しかし最近では、オーガニックという言葉は特別な素材や食べ物の由来や処理を表すだけでなく、加工法や配送法を表す言葉にもなってきました。食品産業に関しては、食べ物が土から店の棚に並ぶまでのすべての過程を意味しています。

カルフォルニアのオーガニック・フード・アクトは、食料品についてのオーガニックという言葉の基準を確立しました。基本的なところでは、オーガニック食品を育てる土壌は少なくとも3年間は殺虫剤や農薬を使っていない土地でなければなりません。作物が育ち、加工される過程で使っていいものについては、厳しいガイドラインがあります。

TerraPax ( テラパックス )社は素材の生産加工中に、枯れ葉剤や、ブリーチ、農薬を使わないよう取引先にお願いすることで、食品産業の基準に適応しようとしています。残念ながら、こういった取引先農家の作物がどう扱われるかについて、完全にコントロールできているわけではありません。持続可能な収穫技術を奨励し、市場にオーガニックな素材を提供することで、こうしたプロセスがオーガニック農法についての意識を高め、土地、大気、水、そして我々が共に働く地域の人への配慮を育成していくのだろうと期待しています。

TerraPax ( テラパックス )社の素材と取引先の選択は、以下のガイドラインの下に確立されました。

  • その素材には歴史的意義があるか?
  • その素材の出自は大地と親密な関係にあるか?(例:最小限の加工)
  • その素材は大地に還元できるか?(使用に適した有機資源を作り出すか)または再生産を必要とせず、継続的に再利用できるか?
  • その素材の作成は、それを開発する地域社会において、持続可能なエコロジーと経済を奨励するか?
  • その素材は用途のための性能基準に適っているか、またそれを超えているか?
  • その素材は美しいか?

繊維抽出

麻や亜麻から素材として使用可能な繊維を取り出すには、いくつかの過程が必要です。一番重要な作業は浸水行程と呼びます。こういった植物が十分に育ち、土から引き抜かれたあと、地面に薄い層のように置かれ、時間をかけてゆっくり寝かせられます。湿度や雨、朝露に晒されることで、あらゆる粘菌類、細菌が茎の気孔に入り込み、繊維を分解、破壊して切り離し始めます。十分な浸水行程のあと、繊維は「精繊」と呼ばれる、機械で外皮を粉砕する工程によりばらばらにされます。精繊によって、使用に適した繊維を切り離した後、繊維をすいて糸に紡ぎます。その糸は織られて布地になります。


麻(ヘンプ)は一時期、世界の最も広範囲で生産されていた作物であり、繊維、布地、紙、油、薬を作るのに活用されてきました。麻は有史初期から織られた布地だと推察されており、B.C.7年から8年に初めて登場したと言われています。

世界初の印刷された聖書であるグーテンベルグ聖書や、アメリカの1番最初の国旗も麻で作られており、非常に身近な素材として古来から我々の身の回りに存在してきました。画家のキャンバスに最適な素材だとも考えられており、船舶にとっては帆だけでなく、ロープやネット、旗や水夫の服にまで使われてきました。麻生地は他の布地と違い、強い潮風に耐えることができます。水分を含むと繊維が膨張して目が詰まることで耐水性が生まれるのも麻の特徴です。


純真鍮製の金具

TerraPax ( テラパックス )製品の金具はメッキ加工されていない純真鍮製です。純真鍮製以外の真鍮金具は亜鉛や薬剤などを用いられ、電気などで真鍮メッキされただけのものです。純真鍮製の金具は少し値が張りますが、他のどんな素材よりも長持ちする美しい素材ですし、長く使い続けることで素材自身に味がでてくる特徴を有します。

鹿角

あの小さな角製の部材は、ヨーロピアンスタッグやアメリカンエルクの角から作られています。テラパックス社が角を採取するために動物を殺すことは決してありません。自然に抜け落ちた角を収集されたもののみを用いています。鹿の角はとても機能的で、寒さ、衝撃に強く、ひび割れしにくい特徴があります。稀に非常に硬い物とあたった場合など壊れることがありますが、そういった場合、代替品をお渡しいたしますので、ご購入された店舗にご連絡ください。

ジッパー

たくさんのお客さまが、持ち物の安全を確保するためにジッパーを必要としています。今のところプラスチック製ジッパーにはエコロジカルな選択肢はありませんが代替品を見つけるまで、我々は最大限に丈夫な、プラスチック製ジッパーをいくつかのスタイルのバッグに使用します。

どうして金属製ジッパーを使わないのか?というのもそれらは多くの場合メッキをされているか、合成繊維のテープに縫い付けられており、機能性が低いためです。そういったジッパーはポケットに手を伸ばしたときに引っかき傷を作ったり、ジッパーの歯が欠けてしまえば使い物にならなくなるからです。ナイロンコイルのジッパーは滑りが良く、触り心地も滑らかです。


コンポスト

TerraPax ( テラパックス )商品がその生涯を終える時点に達し、お客さまがその商品を引退させたいと考えたら、すべての真鍮金属パーツを外して、コンポストに入れるか、窒素を多く含む土壌に埋めてください。TerraPax ( テラパックス )社の素材はすべて大地を起源とした素材を用いているため、それぞれの素材が土へ還っていきます。コンポスト化に必要な時間は、土壌・気候条件によって大きく異なることは知っておいてください。